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仕事するってするって悪いこと(罪)なの?

仕事するってするって悪いこと(罪)なの?

 

 

本日のお話は、流行語大賞に選ばれた高市総理のあの一言について。食事中に夫がつけたテレビで受賞式の様子が流れていて、「あ、こんな場にも出てこられるんだ」と少し驚きました。総裁選での「働いて、働いて——働いてまいります」というフレーズ。もちろん、働き方をめぐる議論があるのは承知のうえで、私はあの言葉を“誰かに強いる宣言”ではなく、「まず自分がやる」「仲間を鼓舞する」という決意の言葉として受け取りました。言葉は切り取り方ひとつで印象が変わります。人は見たいように見て、聞きたいように聞くもの。だからこそ、「この人はそう捉えたのね。では私はどう感じる?」と、自分の視点を持ち直すことが大切だと思います。


ここからは“働く”という行為の話。ドラマ『アンナチュラル』に、「なんで働くんですか?」という同僚の質問に法医学者の主人公が「美味しいものを食べるためかな。生きるために仕事してる」と答える場面があります。「イタリアでは労働は罪なんだって」というセリフにもドキッとしました。私は看護師として働いてきました。仕事が大好きで、大変なことももちろんありましたが、充実していました。仕事が心底おもしろかったのを思い出します。担当の患者さんの向こう側に、チーム、病棟、病院全体の動きが見えはじめて、自分の働きが誰かの役に立っている実感が生まれたとき——あれは喜びでした。私にとって労働は“罪”ではなく、生き甲斐とプライベートの自由を得るためのものです。仕事をすることでその労働に対しての対価が生まれ、その対価が自分や家族の暮らしを支える。その循環に、私は自分の“ちょうどよさ”を感じます。


もちろん、過労は問題です。心身を壊すほどの働き方は、どこかで「やめる」「逃げる」と決めていい。やらされるだけの働き方から距離を取り、やると決めたら腹を括る。そのバランスを学ぶのが、社会と自分との健全な付き合い方なのだと思います。だから私は、「働くこと=悪」でも「休むこと=悪」などと一括りにするのは違うと思います。人にはそれぞれのリズムがあり、支え合える関係があれば、がんばる人にも、いったん緩める人にも、それぞれのやり方が尊重される必要があると思います。。


高市総理の言葉を私は、“決意表明”として受け取りました。実際どこまでやれるのか、やって見せてください——そんな素直な期待もあります。私自身は、働くことにはポジティブなイメージを持っています。働くとは、世界と自分をたがいに支え合う、エネルギーの循環の一つではないでしょうか。


働くことは、あなたにとって何ですか?罪でも罰でもなく、あなたがあなたとして生きるための方法なのだとしたら、今日をどう過ごしますか?がんばる時間、緩める時間、その間にある静かな余白。それぞれの“ちょうどよさ”で、プライベートと仕事をつないでいけたらいいですね。




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