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石破総理が辞めない理由を心理的視点から考えてみた〜“言行不一致”は自己防御〜

石破総理が辞めない理由を心理的視点から考えてみた〜“言行不一致”は自己防御〜

参院選で自民・公明が過半数を割り込み、いよいよ政権への信任が揺らぎはじめている

そんな中でも、石破総理は「辞任せず、政権の立て直しに全力を尽くす」と続投を表明しました。


一見すると、強い覚悟。

けれど、「え?それって矛盾してない?」という感情です。


なぜなら、かつて石破氏は、他の総理に対して選挙の敗北を理由に辞任を促してきた人だったからです。

その姿勢に信頼や期待を寄せていた人も少なくないはず。

それなのに、自分が総理の立場になったとたんに、かつて自分が他人に求めていた「けじめ」をつけようとはしない。

この姿勢は、一体どう理解すればいいのでしょうか。


言っていたことと、やっていることが違うとき

私たちも日常の中で、「あれ?この人、前と言ってること違わない?」と感じる瞬間があります。

政治家だけでなく、上司や親、パートナーや自分自身に対してさえ、そんな違和感を抱くことはあります。


心理学では、こうした「言ってることと、やってることが噛み合っていない状態」を

認知的不協和(cognitive dissonance)と呼びます。


人は、自分の言動に矛盾があるとき、強い不快感や葛藤を抱きます。

そしてその矛盾を解消するために、さまざまな「理由づけ」や「例外」を作り出すのです。


たとえば石破総理がこう考えていたとしたらどうでしょう。


「今回の敗北は政権への不信ではなく、選挙区事情や候補者の問題」


「過去と今とでは状況が違う。今は自分が立て直すしかない」


「辞めることは責任ではない。残って全うするのが本当の責任」


この理屈は一見、筋が通っているように見えます。

しかしこの筋の通り方は、あくまで石破総理自身の正当性を誇示するための自分勝手なご都合主義の筋であり、彼のリーダーとしての責任を取るであったり、状況や役割に則った筋ではないように思えます。


人は、自分の矛盾には鈍感になりやすい

これは石破総理だけの問題ではありません。

私たち人間は基本的に、「自分の矛盾には寛容」で、「他人の矛盾には厳しい」傾向があります。


かつて「政治家は潔く辞任すべきだ」と語った彼の言葉は、ある意味、正論でした。

でもその正論は、いざ自分が当事者になると、「状況が違う」「今は特別だ」と、例外扱いされてしまう。

そして私たちの信頼は、この“言行不一致”に最も敏感に反応します。


信頼とは、過去の言葉と今の行動の重なりの上にしか成り立たない。

それが、政治であれ、家庭であれ、どんな関係でも変わらない真理なのだと思います。


石破総理の「辞めない」という選択は、もしかすると本人なりの責任感かもしれないと取ることもできます。。

しかし、今は「かつての言葉」と「行動」に追いかけられ、刺されていると言えます。

自己矛盾を孕んで発せられる言葉は、自分をも騙し、他者の信頼を大きく損ないます。自分を騙し始めたら、軸も正義も大きく捻じ曲がっていくと私は思います。

石破さんは何をみて何を守ろうとしているのでしょうか?

政治は国民の安らかな生きる世界をつくり、それを守るためにあるのではないですか?

自分を守るために自分都合を正当化するのは、総理のやることではないように思えます。心を取り戻して欲しいと思ったりしてしまいます。


記事を読んでくださって ありがとうございます


石破総理が辞めない理由を心理的視点から考えてみた〜“言行不一致”は自己防御〜 - 思考のダイアローグ | stand.fm 選挙に敗れても辞任しない石破総理。その姿勢に、あなたはどう感じますか? かつて「選挙の結果には責任を」と語っていた人が、自らの言葉を反故にする。 その背景にある“言行不一致の心理”について掘り下げてみました。 ...
 

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