本日のお話は「選挙」です。みなさん、参院選、行きましたか?
我が家では「選挙は必ず行くもの」と決めていまして。先ほども、暑い中、主人と一緒に投票に行ってまいりました。
選挙は、私にとって「大事な権利を行使する日」。息子たちが高校生だった頃から、「自分の一票を無駄にしないように」と伝えてきました。選挙権が18歳に引き下げられたあの年、高3の長男が初めて投票所へ。その翌年は次男も。家族4人で車に乗って、小学校の投票所へ向かい、投票を終えたらラーメンだの、うどんだの、焼肉だの…好きなものを食べて帰ってくる。
そんな“選挙の日の外食”が、ちょっとした家族のイベントになっていたんですよね。今は息子たちも独立し、別々に暮らしていますが、きっと彼らも、変わらず投票に行っていると思います。
今日、投票所に行ったら、いつもより人が多くて驚きました。なにせ八王子は自民、公明のガチガチの保守地盤。年配の方が多い印象ですが、今回は小さなお子さんを連れた若いご夫婦もたくさん見かけました。
「このままじゃいけない」と思った人たちが、重い腰を上げて足を運んだ。そんな空気がありました。選挙率が上がること自体は喜ばしいことです。でもその一方で、「なんとなく」の雰囲気や、名前を知っているからという理由だけで投票されてしまうことの安易さと意志の軽薄さも感じています。
選挙は「アイドルの人気投票」ではないですよね。
だからこそ、一人ひとりがちゃんと政策を読み、考え、調べ、自分の考えに近い人を選ぶという姿勢が必要なのだと思います。
今回の選挙は、自公が過半数割れするかも、という大方の予想が出ていて、ある意味、政権選択選挙のような意味合いも帯びています。
私個人は、与党と野党、両方に投票しました。
与党には、ただ自民党というだけでなく「この人なら」と思える政治家に。野党には「与党にしっかり意見できる存在」としての役割を期待して。バランスの取れた政治が大事だと思っているからこその選択でした。
私は自民党を全面的に肯定するつもりはありません。でも、政権を担う力のある人材が最も多くいるのもまた自民党であるとも思っています。ただ、だからこそ、きちんとした「正常化」が必要だと考えてもいます。多様な考えを内包する懐の深さを活かして、国の未来を見据えた政治をしてほしい。それを心から願っています。
「なんとなくいい感じだから」とか、「名前を知ってるから」とか、そんな理由で投票することは、やっぱり怖いことです。
選挙の一票は、単なる好感度ではなく、その人に「国の舵取りを託す」という意味を持つ。だからこそ、私たちは主権者として、責任を持って選ばなければいけないと思うのです。
自衛隊、防衛費、外交、憲法、経済、ジェンダー、文化…複雑でデリケートな問題が山積みです。でも「知らないから考えない」では、あまりにも無責任ではありませんか。何も変わらないのではありません。変えようとしていないだけかもしれません。誰かがやってくれる、私でない人の方がうまくやれるだろう。そんなことはよくある話です。でもどうでもいいやと投げるのではなく、あなたにお願いするね、とちゃんと意志のある方向性を持って手渡しすることが、政治にはあってもいいように思います。
情報はあふれています。だからこそ、情報を「選ぶ力」「見抜く力」が必要なんです。一人ひとりが、「今、自分はどんな時代に生きていて、どんな未来を選び取ろうとしているのか?」を、きちんと意識していきたいと私は思っています。