参院選が公示されました。物価高でインフレで、給料の額面は上がっても、税金取られて手取りは増えない。インバウンドで観光客が多いし、街を歩けば異国の人たちが目について、ちょいちょいトラブルの話も聞く。ここまで経済的に苦しいと感じるこの時期に、選挙に行こうと考えて、さてだれに投票しようかと思っている人もいらっしゃるのではないでしょうか?人間観察が好きな私は選挙大好きなんですが、そんな私が候補者を選ぶときに何を考えて選んでいるか?をお話ししてみようかと思います。
もちろん政治家を選ぶのですから、私はまずは人間性を見極めようとします。選挙戦中の演説や討論会などで、候補者が何を言っているか。特に批判や批評ではなく「悪口」を言っているかどうかをよく見るようにしています。政治の世界では意見の違いを表出し合って議論するのは当然です。でも、その言葉が「批判」ではなく、ただの「悪口」になっていると私はどうしても、気になって仕方がありません。選挙でネガティブキャンペーンは、戦略としてアリだと認識はしていますが、やはり悪口は聞いていて気持ちの良いものではありません。
「批判」と「悪口」の違い
「批判」と「悪口」、どちらも相手に対して否定的なことを言うことがありますが、その目的と中身は違います。
批判は、冷静に問題点を指摘して、より良い方向へ導くための意見。
悪口は、相手をおとしめたり、貶したりするための感情的なことば。
私が感じる違和感は、「批判」の顔をして「悪口」を言っていること。たとえば、「○○議員の政策は現実を見ていない」ではなく、「○○は嘘つきで根性が悪い、顔が変だ」と言ってしまうようなこと。それはもう、議論ではなくただの罵倒でしかありません。
そしてもう一つ、候補者を応援している人たちに共感できるかも、見極めるポイントかもしれません。「悪口」を言っている候補者に同調して、それを聞いて笑ったり拍手したりしている応援者がいることがありますね。応援すると言うことは彼らの意見や主張に共感するからなのだろうし、悪いことではありませんが、人として相手を貶めたりばかにするようなことに共感したり、ような自分はどうなのかと思い至ることはないのでしょうか。ただただ自分が応援している人を盲信することは、カルトの信者と同じです。私は「批判」は歓迎するけれど、「悪口」は嫌いです
誰かと意見が違ってもいい。建設的な「批判」や「批評」はとても大事だと思っています。異なる意見の中に、新しい可能性があると信じているからです。
でも、ただ人を貶めるための言葉──それがまかり通るような空気には、やっぱりどうしても賛同できません。そして平気で悪口を言う人がトップに立っている党を応援することもできません。
みなさんは、今回の選挙誰を応援し、誰に投票しますか?迷ったら「批判」と「悪口」の違い、気にしてみてくださいね。