今日はなぜ自分の気持ちが相手に伝わらないのかというお話しです。
私たちはしばしばコミュニケーションを取り、話を聞いたり、相談に乗ったりします。その際に「こうしたほうがいい」「ああしたほうがいい」といったアドバイスをすることがありますよね。しかし、その気持ちや本意が相手にうまく伝わらないことがあります。その原因について考えてみたいと思います。
まず、私たちが他人に対して自分の気持ちを伝えようとする時、何が大事かというと「私の気持ち」が非常に重要です。多くの人が自分の感情や気持ちを誤解している場合が多いのです
。例えば、夫がうつ病を患っている場合を考えてみましょう。夫に対して「病院に行って治療を受けてほしい」と思うのは、心配しているからです。しかし、その心配の気持ちがうまく伝わらないことがあります。それはなぜか。
「どうして心配なのか」がわかっていないからです。
多くの場合、私たちは「あなたのために」と言って理屈や論理で相手を説得しようとします。しかし、人は必ずしも理屈や論理だけでは動かされません。特に、うつ病のような心の病気の場合、本人には病院に行くこと自体が大きなハードルとなることがあります。病院に行くことのコストや待ち時間、精神科に通うことへの抵抗感など、さまざまな理由があるのです。
このような場合、重要なのは相手に自分の気持ち、つまり「心配しているから」「大切に思っているから」という感情をきちんと伝えることです。「病院に行ってほしい、なぜならあなたのことが心配で大切だから」ということを伝えることで、相手もその気持ちを受け取りやすくな流のでは無いでしょうか。
感情や気持ちは振動するものです。私たちの心や感情は、素粒子のように震え、周囲に影響を与えます。この振動をしっかりと相手に伝えるためには、言葉や行動を通じて具体的に表現することが必要です。口に出して、具体的に「あなたのことが大切だから心配している」と伝えることで、相手にその震えが伝わります。