自由」は案外、疲れるもの。いちご狩りとビュッフェから学んだ「選択のストレス」
こんにちは。いかがお過ごしですか?
先日、主人と一緒に今年2度目の「いちご狩り」に行ってまいりました。
ビニールハウスの中は、いちごの甘い香りでいっぱい。ポカポカと温かい日差しを浴びながら、じんわり汗をかいて、美味しいいちごをお腹いっぱい食べてきました。
でも、帰りの車中でふと考えたんです。 「なぜ私はいちご狩りだとこんなに満足するのに、ホテルのビュッフェ(バイキング)だとあんなに疲れてしまうんだろう?」と。
今日は、私たちが無意識にさらされている「選択のストレス」についてお話しします。
視覚優位な私が、ビュッフェで「迷子」になる理由
実は私、バイキング形式の食事が少し苦手なんです。 席に座って注文する食べ放題はいいのですが、自分で料理を取りに行くスタイルがどうにも落ち着きません。
私は「視覚タイプ」なので、目に入る情報にものすごく影響を受けます。 ズラリと並んだ料理を端から見て歩くと、スライドが切り替わるように次々と情報が脳に飛び込んできて、脳内が渋滞を起こしてしまうんです。
「あれも美味しそう、でもこれも良さそう。私何が食べたいの?」
選ぶこと、決めることに脳のエネルギーを使い果たしてしまい、食べる頃には「選択疲れ」でぐったり。結局、何を食べたかったのか分からなくなってしまう。これが、ビュッフェで私が味わう「チョイス・ストレス(選択の負荷)」の正体なんだと思います。
いちご狩りの満足度は「選ばなくていい安心感」
ところが、いちご狩りは違います。 目の前にあるのは「いちご」だけ。
悩むとしたら「品種」か「どれが赤いか」くらい。選択肢が極限まで絞られているから、迷う必要がありません。ただ、目の前の赤いいちごを摘んで、口に運ぶ。その単純な動作の繰り返しが、驚くほど心を安定させてくれます。
「これだけ食べていればいい」という潔さと安心感。
この「ストレスのなさ」こそが、いちご狩りのあとの半端ない満足感に繋がっていたのです。
ドラマ『おいハンサム!!』が教えてくれた、選択肢の罠
この気づきで思い出したのが、ドラマ『おいハンサム!!』の一場面です。 「生活家電の色をカラフルにしたら楽しいはず」と提案して失敗した部下に対し、上司がこう諭すシーンがありました。
「人は選択肢が多すぎると選べない。選ぶ苦しさがストレスになり、結局は『選ばなくて済むもの』へ逃げてしまうんだ」
自由は何でも選べて豊かに思えますが、実は大きなコスト(脳の疲労)を支払っています。家電も、仕事も、そして子育ても同じかもしれません。
子どもに習い事でも、将来の夢でも「何でも自由に選びなさい」と全方位の選択肢を丸投げするのは、一見寛容ですが、子供にとっては「どうすればいいの?」という不安やストレスになりかねません。親の役割は、その子の得意や好きを見極めて、ある程度選択肢を「狭めて」、選ぶハードルを下げてあげることにあるのではないでしょうか。
時に「選ばない」という贅沢を
私たちは毎日、朝食は何にするか、服は何を着るか、夕飯の献立はどうするか……。何千回、何万回と「選んで決める」を繰り返しています。
もし、あなたが日々の生活に「なぜか分からないけれど疲れている」と感じているなら、それは情報の渦に巻き込まれた「選択疲れ」かもしれません。
たまには、いちご狩りのように「これしかない」という環境に身を置いてみてください。選ぶ苦しみから解放され、ただ目の前の喜びを満喫する。そんな時間が、あなたの思考をリセットし、しなやかさを取り戻してくれるかもしれません。
皆さんは今日、何を選びましたか? もし選ぶことに疲れたら、次は「選ばない贅沢」を自分に許してみてください。楽になることもあるかもしれません。
記事を読んでくださって ありがとうございます