母が待ちに待った特養に入所して、今のところスムーズに生活しているようで安心しています。
ところで特養は公的な施設なので、介護認定で「要介護3」以上でないと入所はもちろんエントリーして順番待ちもできない施設です。
母も認知症が進んでしまって、徘徊してご近所にご迷惑をかけるようになった時、母の安全と見守る家族の生活の確保を考えて介護施設にお世話になろうと決めた時、まだ「要介護1」でした。
介護認定には「要支援」と「要介護」があって、それぞれ基準が設けられています。
要支援
要介護
介護の度合いは下に行くほど重くなっています。
段階 ・月の支給限度基準額
自立・ 0円
要支援1・ 50,320円
要支援2 ・105,310円
要介護1 ・167,650円
要介護2 ・197,050円
要介護3 ・270,480円
要介護4 ・309,380円
要介護5・ 362,170円
「要支援」から「要介護」に上がる大きな判断基準は「認知症」であるかどうかです。
認知症と診断されれば「要介護1」になる事ができて、そこからは日常生活を自力で行うことがどれほど困難であるかを医師の問診や書類、介護認定委員会の人の面談によって査定されます。
施設でお世話になると言うことはもちろん使用料がかかるので、費用的なことから特養に入所することを前提に話を進めてもらいました。
もちろん介護保険で様々なサービスを受ける場合にはまずはケアマネージャーさんを見つける必要があります。もちろん人同士ですから、相性もありますのでここで誰でもいいやではなく、できるだけなんでも話せて話のわかるケアマネさんと良い関係を築くことが大切です。ここで神経をすり減らすようなことはあまりに無意味ですし、サービスを提案してくださる人になりますから経済的なことやもちろん当の本人や家族にことも含んでの対応を任せられる人にお願いしたいものです。
母のケアマネさんはとても気配りのできる、仕事の早い方だったので、ものをはっきり言うタイプの妹ともなんでも話せていたようで、コミュニケーションがしっかり取れたおかげで有料介護施設の入所や、特養のエントリーについてもよくやってくださいました。特に有料介護施設の対応についての問題や不満などにも家族が言うよりもケアマネさんに話と繋いでいただいた方がスムーズで、とても助かりました。有料介護施設は入所者の斡旋をほぼケアマネさんに頼っているわけですから、彼らもケアマネさんには丁寧に対応するんですよ。世知辛いですけれど、ここも狡賢くやらないといけません。
家族としてはやはりどこかで親を施設の預けることに後悔の念があります。だって育ててもらった親ですからね。本来なら家族で見守りたいですよ。でも認知症は人としての理性を少しずつ剥ぎ取っていく脳の病で、どんなに私たちが頑張っても母は私たちを労うことも思いやることもできなくなっていきます、人ってそれに耐え続けるのは至難の業です。これは経験したことのある人でなければ理解できないことかもしれません。頑張りすぎて、理性があって自分の生活もやっていかなければ生きる事ができない私たちはどこかで、第三者の助けをカルス選択をすることは決して悪いことではないと思います。
そこで介護認定の面談などでも、より高次な認定を得るためにそのままの生活を見せた方がいいですし、本人もこんなに危険で安心できないとか、家族もかなり苦しいとちゃんと伝える必要があります。日本人は体裁を気にしますから、他人が家に来るなんていると掃除をしたり、ちゃんとしてますアピールをしがちですけれど、そんなことをしたら逆にいいことはありません、どれだけ汚くて、ダメダメかを見せつける必要があるのです。
ここは綺麗事ではありません。
少し大袈裟でも相手に困難な状況がちゃんと伝わらねれば意味がないのです。
目的を見失ってはいけません。
うまく介護認定を得てケアマネさんとうまく関係を気づいて、きり抜けてみてください。結局人なんです。誰かを助ける時、いい関係の人、助けたいと思える人を自然と気にかけてしまうものでしょう。馬鹿正直にならず、うまくやっていきませんと生き抜くのは難しいのです。
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