先日在処塾の修了生、ヘアメイクのさくらさんから嬉しいご報告をいただきました。
不登校だった甥御さんが新しいお友達の応援もあって、転校して毎日学校に行っているとのこと。
詳しくはこちらのスタエフで配信されています ↓
さくらさんは彼を心配して色々応援やサポートをされていたのですが、そんなおり私が彼女にお話しした長男の海外短期修学のお話がお役に立てたようなのでそれをお話ししようと思います。
長男のユウさんは中学受験に失敗してご近所の公立中学に進学したのですが、そこから不登校になってしまいました。数年後彼が言うには、「僕は結構プライドが高かったみたいだ」と。他にも理由はあるのですが、とにかく勉強はしなくてはなりません。そこで話し合って私立の中学に編入することにしました。
中一の冬、中高一貫校の編入試験を受けて合格し新しい学校に編入しました。
その学校は英語教育に力を入れている学校で、帰国子女の学生も多くいて、中三の夏に1ヶ月のアメリカユタ州への短期留学の制度がありました。
ほとんどの学生が行くその留学の話を聞いた時、なぜかわからないのですが(これは母の直感としか言えません)どうしてもこれに彼を参加させたいと思いました。主人に話すと、「行ってもいいけれど、参加費を捻出することはできないよ」と言われ、私は自分の虎の子の貯金を崩して80万円を捻出しました。
ユウさんは初めての海外で、言葉の全く通じないホストファミリーと1ヶ月なんとか頑張って帰国しました。
帰ってきて彼は、
「英語も喋れるようにならなかったし、言葉が通じなくてとっても苦労したし、もう2度と海外には行きたくないってくらいの体験だったけれど、言葉が通じなくてもなんとかして自分の意思を相手に伝えようとする事が大事だってことはよくわかった。それには行動(アクション)しなくちゃいけないんだよ。それだけはよくわかったよ」
もともとおとなしくて、物分かりのいい子どもだったユウさん。
あまり喋る方ではなかったし、友達に引っ張られているようなところもあるように感じていました。いい子なんだけれど、線が細いというか、何考えているか分かりにくいというか。
しかしこのショートステイから帰ってきてから、彼は自分の思いをちゃんと周りに伝えるようになっていきました。伝えることの大切さを知ったからこそ、人の話をよく聞くようにもなりました。
ショートステイで親は何を望むでしょう。
一般的にどんな体験をしてほしいかなんてこと、色々ありますよね。でも実際体験するのは子どもたちで、そこでどんなことを感じてそこから何を学んでくるのかは彼ら次第なのです。
私たちは彼らにとってどんな結果が出ようと、体験できる環境をととのえる事しかできません。
どんな体験が子どもたちに変化を与えるのかは、分かりませんができることをしてただ何かが起きるのを待つことも必要かもしれません。
子育ってて、がまん比べみたいですよね。
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