今日はちょっとと気になる「デトックスウォーター」についてお話ししようかと思います。
が!選挙好きな私としては、まずは昨夜の参院選の話から語らせてください。
私には一年の中に楽しみにしているイベントがあります。、年末のジルベスターコンサートと選挙です。
そう、私にとって選挙は立派なエンターテインメントなんです。
夕食の肉汁うどんをパパッとつくって、開票速報が始まる8時になると、テレビの前でワクワクしながら開票結果を待ちました。ネットとテレビの両方を聴きながら、応援していた候補者や投票した候補者がどうなっていくのかじっくりとみていました。
当落の明暗を見ながら、「この人を支えた家族や地元の人たちの思い」を想像したりして、じんわりするのが好き。
人って、自分が選ばれたわけでもないのに、誰かの成功を本気で喜べるって素敵じゃないですか。
さて、そんな翌日。夫とお弁当をつつきながら、なんとなくテレビを見ていたら…出てきたんです、「デトックスウォーター」。
見た目もきれいな透明なウォーターサーバーにキュウリやらレモンやらが入った水。フレーバーウォーターですね。それをタレントさんが「デトックスウォーター」って紹介していて、ちょっとモヤモヤしたわけです。
いやね、別に飲むのはいいんです。ミントやレモンを入れて、爽やかで見た目も涼しげで、夏にはぴったり。でも、それを「デトックスウォーター」と呼ぶのは、ちょっと違うんじゃない?って思ってしまたら、もう何だかモヤモヤ。
そもそも「毒を出す」って、どっから出すのよって話で。
汗をかいて毒が出るとか、飲んだ水で毒が流れるとか、そんな魔法みたいなこと、体はしてくれません。毒を分解してくれるのは、肝臓と腎臓というしっかり者の臓器たち。だから私たちは、特別なことをしなくても、毎日ちゃんとデトックスされているんです。
炭入りの黒いジュースも、宿便を出すというサプリも…ちょっと誇張されすぎ。腸はちゃんと動いていて、溜め込まないようにできているんですよ。入れて出す、それが生物の基本動態ではないですか。
しかし人って自分が一番大事で、自分が大好きですから、特別なことを知っていると思いたがるし、それをしている自分に酔いやすかったりも知るのではないでしょうか。
ちょっと特別なことをしてる気がする、オシャレで意識高い感じがする、そんな演出に、私たちはつい惹かれてしまうのかもしれません。
都市伝説や陰謀論が流行るのも、たぶん同じ。「知ってる自分が特別」って思いたいし、仲間と盛り上がれるのって、楽しいですもんね。
ただ、その「楽しい」を、「真実」と混同しないこと。楽しむのは大いにアリ。でも、日常に持ち込んで振り回されたら、それは情けないけれど情弱と呼ばれるちょっとお馬鹿さんだと思われて、ちゃんと「騙されやすい人」認定されてしまいます。
ですから、ハーブや野菜やフルーツを入れたお水は、ぜひ「フレーバーウォーター」と呼んでください。見た目も美しくて、無糖でカロリーも低くて、水分補給にもぴったり。飲むのは大賛成です。
ただ、それを「毒が出る水」と言うのは…ちょっと飛躍しすぎかな。
大切なのは、正しい情報と、遊び心とのバランス。「知らなかった」「びっくり」「でも面白いね」って笑える余裕を持って生きたいですね、私は。
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