気分が沈みがちだったり、学校や仕事にいきたくない、夜眠れないなどの症状があるとき、あなたなら「精神科・心療内科」どちらを受診しますか?
私たちがよく聞かれるのは
「こんな症状なんだけど どの科を受診したらいい?」
というもの。
とくに 心療内科と精神科はみなさん区別がつきにくいらしくて、どちらにいこうかなと悩む方が多いんです。
心療内科は 基本的に内科です。
心身症(レントゲンや採血で特に異常はみられないんだけれど、お腹や頭が痛かったりすること)を診てくれます。
つまり 身体の症状をおもに訴える場合には こちらですね。
精神科は 精神疾患を専門に診てくれる科です。
心の症状(不安、抑うつ、不眠、イライラ、幻覚、幻聴、妄想など)心の病気をあつかうところということですね。
不眠や抑うつなんかで身体的な症状がでることもありますが、それは精神疾患からくるものとされてこちらに区分されます。
つまり心療内科は身体的な症状がおもにつらいときに受診するところ。
精神科は心の症状がつらいときに受診するところ。
と わけられるんです。
よく精神科だとちょっとこわいかんじがするから心療内科にいこうかな。。。といわれるかたがいるのですが
心療内科は「ミニ精神科」とか「軽症 精神科」ではないんですよ。
ここで みなさんがあまり知らない情報をお教えしますね。
診療所やクリニックの看板をみてください。
いちばん最初に書いてあるのが その先生の専門である場合がほとんどです。
「内科 アレルギー科 小児科」だったら
「内科」が専門で アレルギーとか小児も診ますよーってかんじです。
「内科 心療内科」というのはよく見かけますが
これは「内科」が専門の医師が「心療内科」も診療してます。ということになります。
医師はすべての科を勉強して、その中から最終的に自分の専門を決めてもっと深く勉強したり臨床の経験をつみます。
勉強をししつづけることで診療が可能になるんですね。
でも自分でどちらにいこうか迷うときは、ホームドクターもしくは内科の先生に相談してみるのがいちばんてっとりばやいかもしれません。
あなたの問診から、適切な科を紹介してくれると思いますよ。
わたしが 個人的に思うのは、心療内科はやっぱり「内科」だなっていうこと。
ストレスなどで眠れないとか意欲がでないとか、そういうことに関して言えば 専門的に勉強しているのは精神科の先生です。
内科の先生よりも 治療の知識も薬の知識もあるので治療に関しての武器(方法)が多いと感じます。
わたしの友人は心療内科にかかったひとより精神科にかかったひとのほうが回復が早いように思います。
ひとそれぞれですが。プロはやっぱり プロなのだとおもいます。
ちなみに
「神経内科」っていうのもあって よく勘違いされるのですが、これは脳神経系の疾患をあつかうところです。「神経」ですから実際に筋肉などの組織につながっている神経組織の病気を見るところですから 間違えないでくださいね。