我が家の夫は、いわゆる無口なタイプです。
口数が少なくて、冗談を飛ばすようなこともあまりないのですが、どこか、あたたかい。
私が体調を崩したり、
気分が沈んでいたりすると、
そっと気遣ってくれる。「大丈夫?」と、ほんのひと言添えてくれたり、
帰り道に私の好物を買ってきてくれたり。彼なりの「励まし」なのだと思います。
そういう主人の姿を、
息子たちはずっと見てきました。
だからなのか、彼らも私にとても優しいんです。
「大丈夫? 今日は無理しなくていいよ」
なんて言葉をかけてくれたり、
お気に入りのベーコンポテトパイをそっと差し入れてくれたり。
ほんのささやかなことだけど、なんともいえないあたたかい気持ちになります。
父親が子どもに信頼されるために何をしたらいいのか——
いい父親になるためにどうしたらいいのか?
なんてご相談もよくされます。
いろいろな答えがあると思いますが、私は
「子どもが大切に思っている母親と父親がどう接しているか」
が、その大きな鍵になるんじゃないかと感じています。
子どもって、よく見ているんです
言葉よりも、行動や表情や、態度の積み重ねを。
お母さんに優しく接しているお父さんのことを、
子どもはどこか誇らしく思っているのではないでしょうか。
母を大切にする父の姿が、
そのまま「家族を大切にする人なんだ」という信頼に、つながっているのでしょう。
もちろん、父と子が直接たくさん会話をしたり、
一緒に遊んだりする時間も大切です。
でも、案外見落とされがちなのが、
「母である妻への接し方」という静かなメッセージ。
その日々の在り方が、子どもの心に「お父さんは信じられる人なんだ」
という安心感を育てていくんじゃないかなと思うのです。
愛情って、目に見えなくても、ちゃんと伝わるものなんですね。
そしてそれは、子どもの優しさや思いやりとして、
次の世代にもそっと受け継がれていくのかもしれません。
思っていただけでは伝わりません。
言葉だけでも不甲斐ないもの。
思いと言葉と態度(行動)全てで大切なものを大切にしていると示してください。
世のお父さんたち、恥ずかしがらずにやってみてください。
家族を支えるお父さんだからこそ、愛の表現者になってくださいね。
必ず家族はあなたのもとに一致団結していくことでしょう。