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夫が家にいる日々に、慣れるまでと慣れてからの話

夫が家にいる日々に、慣れるまでと慣れてからの話

今年の初め、我が家の夫が定年退職しました。


世の奥様方がよく言うように、

「いやー、毎日家にいるとねぇ……」というアレ、

例にもれず、我が家にもやってきました。


昭和男児らしく、朝から晩までテレビを見ている夫。

朝のワイドショーに始まって再放送のドラマやクッキング番組、スポーツ中継まで、私には何が楽しいのか、さっぱりわからない。

でももう会社に行かなくていいのだから、どうぞご自由にってなもんです。

存分に自由を満喫する夫。


私には仕事部屋があるので、そこにこもってセッションしたりブログ書いたり、

家にいてもずっと顔を合わせているとイライラすることもあるでしょうが、その点は助かります。

家にいるからこそ、実際に距離感がとても大事。


今までは、私ひとり。

お昼ごはんなんて適当に、

お茶漬けとか、昨夜の残り物でささっと済ませていました。


でも、夫がいるとね……

なんとなく、何か作らなきゃいけない気がして、妙にソワソワ。

「存在がちょっと面倒くさい」なんて思ってしまうのはいけない事と思いつつも、そう感じてしまうのは止められません。

だから私は、

「うん、夫がいるのをめんどくさいと感じてるのよね」とそこは認めてしまいます。


あとはこの気持ちをどうするか。


ところが数ヶ月もすると、不思議なもので、お互いだいぶ順応してきました。


今では普通に、

「今日は残り物でいいよね?」

「うん、お茶漬け最高。」

なんて、気楽なやりとりだできるようになりました。


最初はこんなこと言ったらイラつかれるかもと思いましたが

実際やってみると思ったよりあっさり受け入れてもらえました。


そして、もうひとつ、気づいたこと。


夫、やたらと優しいんです。


もともと無口で穏やかな人でしたが、現役時代はそれなりに社会の波にもまれて、イライラしたり、ピリピリしたり、

剣呑な雰囲気をまとっていることも、正直ありました。


それが、今はノーストレス生活のおかげで、びっくりするくらい、心もまるっと丸くなっております。


お昼ごはんを作ってくれたり、「平日空いてるから、どこか行く?」なんて、誘ってくれたり。

私がコロナで寝込んだときなんて、家事も食事も完璧に引き受けてくれて、私は安心して布団にくるまることができました。


改めて思いました。


社会で責任ある仕事を持つというのは、素晴らしいことだけれど、同時に、心を削るようなストレスと隣り合わせなんだな、と。

退職したからこそ見えた、夫の素顔。

きっと、これが本来の彼なんだろうなぁ、と思うのです。


夫が定年となると、すでに老後に入ったとも言えるのでしょう。
今の時代、物価は高いし、私たち夫婦は健康問題も抱えているので不安がないわけではありませんが
このノースストレスのおかげで穏やかな毎日が遅れているのも確かなことです。

のふたりの暮らし。
ちょっと面倒くさい日も、ちょっとありがたい日も、ぼちぼちやっていけたらと思う今日この頃です。
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