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【ふたりの息子・子育て物語】褒めることは劇薬

【ふたりの息子・子育て物語】褒めることは劇薬

お父さんもお母さんも、毎日子どもと向き合いながら自分の人間性を磨いています。

「子育て」とは「親育て」とはよく言ったもので、私は「親育て」というより「自分育て」にとても良い教材だと感じています。

子どものためにと、しつけや習慣を教えている中で、結局親である自分自身の未熟さや軸のブレや知恵のなさに気づかされます。そして子どもと対峙するとき、親としてではなく一人の人間として向き合うことの難しさを知るのではないでしょうか。


数年前に「褒める子育て」が流行ったことがあります。本や子育ての講座などで、聞いたこともあるかもしれません。

最近では青山学院大学の駅伝チームが好成績を残したことで、監督の楽しみながら練習をして結果を残そうという考えが、学生の力を伸ばしたと話題にもなりました。

ところがこれ、最近では成績が伸びなくなってきていますね。褒める子育ても、あまり推奨はされなくなってきていると思います。


どうして褒めて伸ばすことが頭打ちになってきたのか考えてみますと、それは「褒めること」は相対的な考えを増長するからではないかと思うのです。以前子どもとの取り引きの子育てについてブログでも書きましたが、この褒めるという行為も、取り引きと同じことが起こります。

結局私たちは日々の生活の中で、何かしらくらべながら選択を繰り返しています。ですから相対的に物を考えることは、とても得意です。しかし、子育てに関しては特に幼い頃にこの相対的な価値観を植え付けることはとても危険です。


確かに褒めることで、自分に自信がつき自己肯定感を高めるのは重要なことです。ただ自己肯定感は絶対的でなければなりません。何かと比べて、彼より僕は私はすごいんだというのは、それが覆されたとき自己否定につながりやすくなるでしょう。

子どもにとって絶対的な価値観を持つことができるのも、褒めるという行為に含まれますが、一つ間違えば劇薬(自己否定)になりかねません。


お子さんを褒めるときはぜひ、何かと比べるのではなく、「あなた自身が素晴らしい」と言ってあげてください。

本物の自己肯定感は、親からの信頼(愛)が土台になって育まれるものです。

言葉を大事にしてくださいね。


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