日本人ならサンタより年神様
お正月は 年神様が家にやってくるというのをご存知ですか?
年神様は「来訪神」なので、勝手にあちらからお越しになります。
年末の正月飾りも、年神様に向けて「ここですよ」という目印に門松を置いたり、年神様の依代に鏡餅を飾るのです。
どうやら日本古来の神様というより、大陸から伝わってきた神様のようですが、日本人なら八百万の神さま精神で受け入れたことでしょう。
日本人の場合、神を信じる信じないというよりも、自然や全ての現象に対して畏怖や尊敬の念が文化として根付いているように思います。だから神様がどうとかというよりも、起きることに重きを置いていて、さまざまな行事も受け入れてきたのでしょう。クリスマスを祝い、大晦日にはお寺で煩悩を払うための除夜の鐘をつき、年が開ければ神社で初詣。節分で鬼を祓い福を呼び、バレンタインディには愛を叫ぶ。
これは決して優柔不断なわけではなく、日本人の懐の深さなのでしょう。
年神様は何の神様?
「年」とは稲が実ることを表しているのだそうです。
ですから年神さまは、穀物の神様なんですよ。
日本は農耕が主でしたから、年神様は「豊かな生活を守ってくださる」ということなのでしょう。
一年の初めの日にその神様がやってきて、私たちのお家に福を持ってきてくださるんです。
久しぶりに家族が揃って美味しいものを食べるなんていうのも、もしかしたら家族がそろうそのこと自体が福であり、富なのかもしれませんね。